50歳から失敗しないカラダのつくり方

50歳からの間違った運動!

私が主宰するマナストレッチ教室の生徒さんは40代~70代までの女性です。その中でも50代・60代が大半を占めています。今まで整体師として5万人を施術させて頂きました。教室の生徒さんは延べ500人と接してきました。色んなタイプを統計化していくうちに明らかになったことがあります。

 

 

男女共に更年期を迎える50歳前後からは激しい運動は控えるべきです。常日頃からマラソンなどで鍛えている人はケガをするようなら今すぐ一旦中止すべきです。運動には原理原則があります。

 

 

「筋トレ・リハビリ・ジョギング」 = 「健康になる」では、ないです。

 

 

20歳が成長のピークです。それ以降は徐々に衰えはじめていきます。まず一つ目の分岐点が40歳です。体力・気力・代謝力が衰えていきます。カラダに不調が出始めます。

 

 

体重増加・コリ・痛み・痺れ・かゆみ・冷え・むくみ・だるい・疲れ・肩が上がらない・便秘・胸やけ・・・

 

 

病院で薬を処方される。治療院でマッサージや鍼の施術を受ける。どれもその場しのぎです。そのうち改善すると思っても変わらない日々を過ごします。

 

 

50代になると症状が酷くなっていきます。

 

肩が上がらない・めまい・体重増加・耳鳴り・腰痛・ぎっくり腰・足が異常に冷たい・すぐ疲れる・膝が痛い・

中性脂肪・コレステロール・血圧が高い・火照り・白髪・足の付け根が痛い・・・

 

改善しないと錯覚して、当たり前だと思っていきます。特定の症状だけを改善する目的だと改善しません。

 

なぜ、そうなったか?

 

根本的な原因を明らかにすることです。あらゆる疾患はカラダの詰まりです。病氣は脳から正しい指令が出ない状態です。元々、遺伝子には自然治癒力が備わっています。治す力より、壊す力が上回っているんです。

 

 

本来、脳からの正しい指令は背骨間から31対の神経を通って、スムーズに内臓や筋肉に伝達されます。内臓も活発に動きます。カラダの動きにも制限がなく手足が自由に動きます。

 

 

脳は脳をコントロールできません。背骨間に弾力があるとカラダはリラックスしています。カラダがストレスを感じてないと脳に気持ち良さが伝達されます。このことで脳がリラックスして正しい指令が出ていきます。

 

 

人生の先が見えてくるのが50歳からです。あれこれと頭で考えると悩みに振り回されていきます。来てもいない未来を心配していきます。悩みとは大きく分けて3つです。経済的なこと・人間関係・カラダのことです。その殆どが悩まなくて良いことを自分勝手に悩んでいるそうです。

 

 

抱えた悩みも、抱えたままのカラダに問題があるんです。カラダから変えてあげることです。

 

 

50歳からは20代・30代と同じ運動は不向きです。人生経験も豊かになった50歳に適した運動があります。それは普段の動きの先に答えがあります。

 

「立つ・座る・横向き・仰向け・うつ伏せ」、起床して就寝するまでの動きと同じトレーニングをするだけで良いんです。

 

カラダの動きに制限があるのは、背骨間の詰まり、骨盤の開閉力の乏しさ、手足・首が胴体にくい込んでいることです。つまり、カラダにすき間をつくる動きが適しています。

 

背骨間の詰まりは「上下・左右・前後・捩じる・揺らす・押す」動きです。

 

 

骨盤の開閉力を身に付けるのは開脚です。まだありますが、ごく一部の動きです。

 

手足・首を胴体から引き抜くには、このような動きがあります。

 

どの動きも自分の体重を利用しています。自分のカラダに合った負荷なのです。筋トレや激しいトレーニングは、ある一定の部位に負荷を掛けていきます。それがカラダにとってストレスとなります。ケガや病氣の原因と言っても良いでしょう。

 

 

運を動かすと書いて運動と言います。運は自分の意識で動きます。ときには第三者にカラダを動かしてもらうことも必要です。カラダは意識とイメージでつくられます。自らカラダを動かしましょう。

 

 

自分の体重を利用して「上下・左右・前後・捩じる・揺らす・押す」動きをすることです。立つ・座る・横向き・うつ伏せ・仰向けでの体位で動かします。「動体トレーニング」と言います。

 

 

50歳からは動体トレーニングで「痛い・気持ちいい・きつい・硬い・怠い・眠い」を感じることです。これがカラダとの対話になります。このことによってカラダを動かす範囲が分かってきます。

 

 

あらゆる運動メソッドを完全コピーすることは間違いです。参考にして自分のオリジナルな動きにすることです。但し、正しい基本となる動きを習得することです。

 

 

正しい基本となる動きがマナストレッチです。15年の歳月を掛けて未だに進化し続ける、マナストレッチの習得が必須と言えるでしょう。

 

 

ぎっくり腰・脊柱管狭窄症・頸椎ヘルニア・腰椎ヘルニア・首痛・肩こり・腰痛・五十肩・首痛・・・・

 

 

これらの症状を抱えている方の殆どが整形外科に受診されるでしょう。レントゲン・MRIなどで検査して構造上の異常と診断されます。ヘルニアや狭窄した背骨間が痛みの原因ではないんです。筋肉から痛みが発せられています。

 

 

このブログでも何度も言っています。痛みは筋肉からしか発しません。

 

 

私の実母は膝の軟骨が擦り減ったことで何度も転倒していました。その都度、背骨の圧迫骨折を3~4回繰り返していました。介護ベットで寝たきりの状態が5~6年続きました。車いすの移動、お風呂もトイレも介助してもらう状態でした。

 

 

田舎で弟と二人暮らしです。介護を弟がすべて行いました。私は長男です。東京で家族と生活するのが精一杯です。何も手助けできない歯がゆさと弟に申し訳ない気持ちでやりきれない気持ちでした。

 

 

弟が色んな医療機関を調べて辿り着いたのが石川県小松市にある加茂整形外科です。加茂先生のトリガーポイントの麻酔注射で劇的に改善しました。今では杖で歩けるようになりました。周囲もおどろくほどの回復ぶりです。寝たきりのときは認知症も進行していました。

 

 

母親は1941年生まれです。このまま何もしなければ再発する可能性はあります。私はマナストレッチを勧めました。自分のできる範囲で良いのでカラダを動かすことを何度も言いました。

 

 

筋肉は廃用性萎縮と言って使わないと骨のように硬くなります。上手なマッサージ師より自分でカラダを動かすことで根本からほぐれていくのです。リハビリや筋トレでは筋肉の緊張は取れません。

 

 

カラダは連動性・連結性で動きます。カラダ全体を動かすことで痛みのある筋肉がほぐれていくのです。

 

 

ぎっくり腰・脊柱管狭窄症・頸椎ヘルニア・腰椎ヘルニア・首痛・肩こり・腰痛・五十肩・首痛・・・・

 

 

どんな症状も体重を支える筋肉の萎縮硬直です。いわゆる筋肉痛の酷い状態です。

 

 

整体師である私が言うのも可笑しいですが、整体・マッサージ・鍼灸・カイロプラクティックなどの療法がカラダを改善するのではありません。逆に頻繁に受けていると自ら筋肉を緩める力が衰えます。緩める力がカラダを治癒します。しかし、締める力があるから緩める力が備わるのです。これは第三者の力では無理なのです。

 

 

何度も言います。自らカラダを動かすことで「緩める力」「緩める力」が備わるのです。筋肉の弾力と言います。

 

 

体重を支える筋肉に弾力を与えることです。その動きが「上下・左右・前後・捩じる・揺らす」です。自分の体重を利用して動くのです。マナストレッチはこの要素がすべてあります。

 

 

実母はマナストレッチを実践してから認知症も改善しました。見た目も若返っています。一人でも多くの方にマナストレッチを実践したもらうことが私の夢であり使命だと思っています。

 

 

50歳からの間違った運動は筋トレや激しいトレーニングです。私たち一般人はアスリートではありません。普段の立ち振る舞いを華麗にするためのトレーニングが向いています。

 

 

カラダは柔らかく生まれて硬くなって死んでいきます。カラダが柔らかいから健康ではありません。硬いから病氣にはなりません。硬くても柔らかくても筋肉に弾力があるかです。

 

 

[緩める力][締める力」とは言い換えれば、「楽しむ力」と「集中する力」です。50歳からは好きなことを見つけることも、自分にあった運動なのです。

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